花穂がもふもふで可愛らしい!
南ヨーロッパからヒマラヤを経て中国に至るまでの広い範囲に分布する落葉性の樹木で、樹高は4m〜5mになります。
雄株と雌株がある雌雄異株(しゆういしゅ)の樹木です。
葉っぱは円形〜タマゴ型で、よく枝分かれして樹形は雑多な感じで丸くまとまります。
樹皮からはタンニン、幹からは染料が採れます。
5月〜6月に径3mmほどの小さな淡緑色の花を穂状たくさん咲かせ、咲き進むと紫色を帯びます。
横に広い円形の樹形が美しく、秋の紅葉も楽しむことができます。
花後、雌株は不稔花(タネを結ばない花)の軸部分(花柄)が長く伸びて羽毛のようになり、花穂の見た目がもふもふした感じなります。
雄株は花穂がもふもふになりません。
園芸で一般的に栽培されているのは、鑑賞価値の高い雌株です。
推奨エリア:本州全土
植え付け環境 |
日当たりの良い場所を好みますので良く日の当たる場所に植えましょう。
暑さにも強いので真夏に直射日光が当たるような場所でも大丈夫です。
耐寒性も非常に強いので特に防寒対策をする必要はありません。 |
肥料 |
肥料はほとんど与えなくてもよく育ちます。
むしろ与えただけ大きくなり、扱いづらくなります。
地植えは、植え付けを行う際に土に堆肥を混ぜ込んでおけばそれ以上必要ありません。
鉢植えは、12月〜2月頃に追肥として、緩効性の化成肥料を株から少しはなした場所に与えます。
花後にも同じものを少量与えます。 |
植え付け時期 |
11月から3月上旬の落葉期に行います。
根を切らないように注意しながら、腐葉土や完熟堆肥などを混ぜてから植えつけます。 |
病害虫など |
特に見られませんが、風通しが悪いとカイガラムシが発生することがあります。 |
剪定方法 |
作業の適期は落葉期の冬です。
放任すると手に負えなくなるので、花つきをある程度犠牲にして落葉期に剪定します。
切った枝から多数枝が出るので、その場合は枝を間引くように剪定します。
初夏は徒長枝を切る程度にします。
切り落とした枝の断面からでてくる樹液はにおいがきついので服や手に汁が付かないように注意して作業しましょう。 |